あらすじ
毎朝7時45分、隣の部屋の美しい女性は、異常なほど真剣な顔でドアノブを左右に捻り続ける。確認強迫症を抱える彼女・田波梨花に興味を持った松井修平は、「大丈夫、閉まってるよ」と毎朝声を掛け始める。
一見無愛想に見える梨花だったが、その背景には凄惨な過去が隠されていた。
彼女は「自分自身を生涯罰し続けるため」に、感情を殺して生きていたのだ。
修平の存在が自分の中で大きくなるほど、罪悪感に押し潰されそうになる梨花。
ある雪の夜、彼女はついに決断する。修平を巻き込み、「あの日の記憶」をなぞるかのように、夜の深山へと姿を消したのだった——。
修平を狂わせる美しき隣人の正体とは。そして、深い闇の底で彼女が選んだ「結末」とは。
傷を抱えた二人が織りなす、切なくも衝撃のヒューマン・ミステリー!