あらすじ
私立明成女学院中学3年生の岸本美緒。
1年生のとき、クラス対抗コーラス発表会で聴いた先輩のピアノ伴奏に心を奪われ、一度やめていたピアノを再開した。
中学最後のコーラス発表会こそ、伴奏者に。
そう願っていたが、選ばれたのは毎年伴奏を務めてきた榊原綾乃だった。
ところが担任の吉岡先生は、美緒にも伴奏用の楽譜を差し出す。
「補欠よ。いざというときのためにクラスを支える、大事な役割」
本番で弾けるかもしれない。
わずかな期待を胸に、難曲『流浪の民』の練習に打ち込む美緒だったが……。
私は、何のために弾いているんだろう。