あらすじ
勇者レオン率いる冒険者パーティーで、荷物持ちをしていたノア。
食料や水の管理、薬の準備、野営地の選定、魔物の素材処理、地図の作成――。
戦えないノアは、パーティーに必要な仕事を黙々とこなしていた。
しかし、ある日。
「お前は戦えない。もう必要ない」
そう言われ、ノアはパーティーから追放されることになる。
代わりに加入したのは、戦闘能力に優れた新しい仲間。
これで荷物持ちなど必要ない。
そう判断した勇者たちは、ノアを引き止めることなく送り出した。
けれど、ノアがいなくなった翌日から、少しずつ歯車が狂い始める。
食料の配分ができない。
安全な野営地が見つからない。
傷薬の管理ができない。
魔物から得た素材の扱いもわからない。
そして三日後。
勇者パーティーは、ようやく気づく。
自分たちが「役立たず」だと思っていた荷物持ちは、ただ荷物を運んでいただけではなかったのだと。
一方その頃、ノアは新しい仲間たちと出会い、自分自身の冒険を始めていた。
「僕が必要なんじゃありません。僕がしていた仕事が必要なんです」
これは、誰にも評価されなかった一人の荷物持ちが、自分の価値を証明していく物語。