あらすじ
異世界へ転生した少年、榊原朔臣。
十五歳になった彼が手に入れたのは、膨大な魔力と、地球文明そのものを召喚できる謎のシステム――【WORLD SUMMON SYSTEM】だった。
自動工場、農業設備、物流倉庫、乗用車、鉄道、船舶、発電所、病院、研究施設。
さらには戦車、戦闘機、軍艦に至るまで。
地球で生まれたあらゆる文明と技術を、異世界へ持ち込むことができる。
しかし朔臣が望んでいたのは、世界征服でも大帝国でもない。
ただ静かに暮らせる場所を作ること。
そこで彼は、世界のどこにも知られていない遥か彼方の巨大な群島を見つける。
国家も都市も存在しない、魔物とダンジョンだけが残された未開の土地。
そこを新しい故郷にすることを決めた朔臣は、家を建て、工場を造り、農地を開き、鉄道を敷いていく。
そして彼のもとには、家族に捨てられた者、奴隷商人から救われた者、才能がありながら教育を受けられなかった少女たちが集まり始める。
朔臣が彼女たちに与えたのは、力だけではない。
教育、仕事、住居、食事、医療、そして未来。
やがて七人の少女たちは、朔臣直属の秘密組織【ヴェイルクレスト】を築き上げていく。
表向きは巨大企業。
裏では、世界に知られぬ秘密組織。
鉄道、商業、魔導技術、軍事、医療、研究――。
一つずつ文明を積み上げていった結果。
「……俺は静かに暮らしたかっただけなんだけどな」
少年が気づいた時には、誰も知らなかった群島に、一つの国家が生まれようとしていた。