あらすじ
西部の小さな配送所に、ひとりの大工が五通の手紙を預けに来た。
遠く離れたラメールの造船所へ働きに出るため、幼い娘の誕生日に毎年届けてほしいという。
「五年もあれば帰ってるだろ」
そう言って、大工は弟子とともに西部を離れた。
翌年。
ターシャの誕生日に、最初の手紙が届く。
届けたのは、その配送所で配達を受け持つ主任だった。
それから主任は、毎年同じ家へ誕生日の手紙を届けることになる。
喜んで受け取っていたターシャも、大人になるにつれ、主任とのやり取りは少しずつ形を変えていく。
配送所の主任と、一人の娘。
何年にもわたる配達の話。