あらすじ
スマートオフィス化を進めるルーアン社で、
アークシステムズは新たなシステム開発に着手する。
だが、その裏では、
すでに仕掛けられていた“見えない扉”――バックドアが静かに動いていた。
それは単なる不正アクセスではなく、
過去と現在をつなぐ、巧妙に隠された“流れ”。
凪と蒼真の天才Duoが、わずかな違和感からその存在を捉え、
柊は静かに全体を見渡しながら、崩れない構造を見極めていく。
そして環は、数字と人のわずかな揺らぎから、
言葉にならない“何か”に気づいていく。
やがて浮かび上がるのは、
ルーアン社の再建の裏にあった、クロノスとの癒着、
そして“守る”という名の支配。
表には出ない優しさの言葉と、
気づかれないまま奪われていた意思。
その中心にいたのは、
信頼されていたはずの、二人の社員だった。
静かな対峙の中で、
それぞれが自分の立場と向き合い、
選び、言葉にし、踏み出していく。
守られる側から、選ぶ側へ――。
すべてが明るみに出たとき、
止まっていた時間は、再び動き出す。
そして彼らは、
戦いの外にある“戻る場所”へと帰っていく。
そこには、変わらない灯と、
やさしい温度が、静かに待っていた。