あらすじ
一学年下の後輩・相馬嶺は、昔から人付き合いがうまく、自然と周囲に人が集まる男だった。
大学で再会してからも、軽口を交わし、さりげなく人を気遣い、何にも執着していないように見える。
だから紗良は、昔から仲のいい後輩として接してきた。
自分だけが特別だと、勘違いすることもなく。
それなのに。
近づかれるたび、触れられるたび、今まで気にならなかったはずの距離を、意識するようになる。
嶺が向けてくるものは、本当にただの後輩としての親しさなのか。
夏の気配のなかで、長く変わらなかった二人の関係が動き始める。
そして、同じ時間を過ごす仲間たちもまた、口にできない想いを抱えていた。
理性か、衝動か。
今の関係を守りたい気持ちと、それだけでは満足できない気持ちの間で、それぞれの恋が揺れ動く。
自制の奥に強い想いを抱える年下の後輩と戸惑いながらも真剣に考える先輩を中心に描く、大学生たちの青春恋愛群像劇。