あらすじ
戦場で、ひとりの赤ん坊を拾った。
俺はその子に「未希」と名付け、沖縄で二人で暮らし始めた。
――それから十八年。
2045年。
俺は奇妙な夢を見るようになった。
鉄の兵士。
燃え上がる街。
世界の終わり。
そして、何度も現れる、名前の思い出せない女。
そんなある日、世界を揺るがす人物が現れる。
羽根井教授。
彼が語るのは、死後にすべての生命が帰る場所――「THE ONE」。
人類はもともと一つの存在だった。
孤独だった「神」は自らを無数に分け、俺たちはその欠片として生まれたのだという。
やがて、俺と同じ夢を見る少女・ジオと出会う。
彼女との出会いは、なぜか遠い記憶を呼び覚ましていく。
そして世界各地で、人々が同じ夢を見るようになる。
それは夢ではなかった。
――未来の記憶だった。
人工知能が人類を超えようとする2045年。
世界各地で異変が起こり、ついに人類とAIの戦争が始まる。
俺は知ることになる。
未希、ジオ、THE ONE、そして俺自身。
すべては、ひとつにつながっていた。
そして最後に俺が選ぶのは――
「一つになること」ではなく、もう一度、大切な人に会うことだった。