あらすじ
「高瀬、お前、三枝さんと付き合ってるって本当?」
同期から突然そんなことを聞かれた高瀬直人。
相手は二つ年下の後輩、三枝美月。
真面目で仕事もできる、普段は落ち着いた後輩だ。
確かに二人で昼飯を食べるし、帰る時間が合えば一緒に帰る。
休日に出かけたことも、映画を見に行ったこともある。
でも、それくらい仲のいい相手なら普通だろ?
本人に確認してみても――
「付き合ってませんね」
「ほらな!」
やっぱり、ただの噂だった。
とはいえ、そんな噂が立った以上、今までと同じように接していては美月が困るかもしれない。
そう考えた直人は、彼女と少しだけ距離を置くことにする。
付き合っているわけではない。
ただ仲がいいだけ。
直人にとって三枝美月は、ただの後輩なのだから。