あらすじ
「あの時、助けた犬――じゃなくて、助けようとした『俺』が犬になってる!?」
平凡な男子高校生・葵は、一匹の犬をかばって命を落とした。
次に目を覚ましたとき、そこは剣と魔法のファンタジー世界で、自分の姿は――まさかの「黒い犬」!?
運命を変える、モフモフな大冒険が始まる!
森で偶然助けたのは、のちにこの世界を救う――いや、絶望の運命に呑まれるエルディア王国の第一王子・エドワードだった。
王城に引き取られ、「マイク」と名付けられた葵は、やがて衝撃の真実に気づく。
この世界は、前世で自分が夢中で読んだ小説の舞台。
そして――18歳になったエドワードを襲う王都反乱の戦いで、自分(マイク)は彼を守って死ぬ運命だったのだ。
その死こそが、王子を覚醒させるための「予定調和の生贄」として。
「ざけんな。俺は、あいつのために死ぬんじゃない。」
「あいつと一緒に、生き残る。」
崩れていく原作、動き出す「未知の未来」
未来を変えるため、人語を失った黒い犬(中身は高校生)の奮闘が始まる!
……はずが、原作にはいない魔族の少女が現れ、古代遺跡には「黒い犬の壁画」が眠り、さらには魔王までが葵の本名「アオイ」を囁き始める。
自分が読んでいた「小説」の本当の意味とは?
そして、世界を管理する絶対的な存在「世界樹」が告げる残酷な運命の選択とは――?
犬の姿ゆえに、肝心なときは「ワン!」としか言えず、王子には思いがうまく伝わらないもどかしさ。けれど、どんな絶望的な危機が訪れても、二人の絆だけは絶対に折れない。
「君が誰だったとしても、僕の相棒は君だ。」
運命のシナリオをブチ壊せ!
犬になった元少年と、運命に抗う第一王子が紡ぎ出す、種族を超えた最高のバディ・ファンタジー。
――ここから先の物語を知っている人間は、もう誰もいない。