あらすじ
羊の獣人・牧野ウララ、23歳。
喫茶店「Café Lento」で働きながら、同僚や常連客、近所の友人たちと、ゆっくりと毎日を過ごしている。
料理が好きで、小鳥が好き。
人の話を聞くのも好き。
仕事はきちんとできるけれど、急かされて、いくつものことを一度に求められるのは少し苦手。
そんなウララの暮らしには、特別なことばかりが起こるわけではない。
ケーキを食べたり。
公園でぼんやりしたり。
誰かの話を聞いたり。
昨日とは少し違う今日に気づいたり。
そして、ある雨の日。
Café Lentoに、ひとりの客がやってくる。
最初は、ただ店に来た人。
けれど何度も顔を合わせ、言葉を交わすうちに、少しずつ「知っている人」になっていく。
人のことも、自分のことも、すぐに全部分かるわけじゃない。
分からないことは、分からないまま。
分かったことは、大切にしながら。
急がず、一日ずつ。
何でもない今日を重ねていく、喫茶店から始まる日常の物語。