あらすじ
アレから何年が経っただろう……
かつての|戦友《とも》は今は何をしてるだろう?
コレは遠くも近くも無い昔話。
実際にあったMMORPGでの話である。
では、そろそろ本筋に入ろう。
某MMORPGの世界に……
時は七年前に|遡る《さかのぼる》……
2019年春……
「何かスマホで面白いゲームないかな?」
|星九天玉《せいくあまたま》は自室でスマホのゲーム情報を眺めていた。
スマホのストアを見て、新しいゲームを探すのが唯一の日課だった。
「あ、コレなんて良さそう!」
そう言い、スマホの画面に見入った。
その画面には国産MMORPGと書かれていた。
「MMORPGか……久しぶりにやってみようかな。」
星九はかつてMMORPGをやったことがあった。
その時は魔法使いがレベル80で剣士がレベル75ヒーラーがレベル60……と色々な職業を作ったが、時間が取れなくなり入れない日々が続き、いつしかそのゲームはサービス終了になっていた。
「うーん、やるなら剣士がいいかな?」
アプリの説明画面に映っている剣士に目をやり、早速ダウンロードすることにした。
「へぇ、今のMMORPGってこんな感じなんだ。」
見渡す限りの草原の一角にトカゲが大量にいた。
星九は、早速そのトカゲの近くにいるNPCに声をかけてみた。
「君は見慣れない顔だな?丁度いい、あのトカゲを10体狩ってくれないか?」
すると星九の頭上にクエスト受注マークが出た。
星九は言われた通りにトカゲを狩り、次のNPCに話を聞く事にした。
「始めまして、星九さん。あなたはどう言う職業に就きたいですか?」
そう言いNPCは靴の爪先をトントンと地面に叩き、転職画面を開いた。
ウォリアー、マジシャン、アコライトなど様々な職業が表示された。
「ウォリアーになりたい。」そう告げ、NPCが了承した瞬間、光が体を包み転職に成功した。