あらすじ

兄一家の事故で、思いがけず伯爵家を継いだテオドール。 屋敷の西の棟には、誰も知らなかった六歳の姪がいた。 清潔な部屋。十分な食事。家庭教師。天井まで届く本棚。――そして、玩具がひとつもない部屋。 「外には、出る?」と聞くと、少女は窓を指さした。 「外なら、そこにあります」 本で読んだ言葉なら、たくさん知っている。 甘い、苦い、ふわふわ、痛い、悲しい。 けれど、そのどれにも触ったことがない。 これは、本の中にしかなかった世界を、少女が一つずつ自分の身体で確かめていく話。

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小説を読もう2026/10/03
  • 現在の作品本でしか世界を知らない六歳の姪に「外へ行ってみる?」と聞いたら、「必要でしょうか」と返された