あらすじ
婚約破棄された公爵令嬢クレア・ヴァンシュタインは、糾弾されても顔色ひとつ変えなかった。彼女は誰にも知られていない本物の邪神の聖女であり、人間の善性など端から信用していない。
追い出された辺境領は荒廃し、代官の不正が疑われ、盗賊団が村を襲う。だがクレアは嘆かない。力の論理と「悪の管理マニュアル」を掲げ、容赦なく、しかし合理的に領地を立て直していく。
蘇生には費用を請求し、就職先も紹介する。共同体を裏切る者には厳格に。それでも――なぜか領民たちは、日に日に幸せそうになっていく。
邪悪な宗教だと言われながら統治する、令嬢の逆説の物語。