あらすじ
空みたいな水色の髪の転校生・湊は、誰にでも笑いかけた。
男子も女子も、先生たちも、気づけば彼のことが好きになっていた。
ただ一人、灯を除いて。
ぶつかった朝、灯は思った。「気持ち悪い」。
可愛いと思ってしまった自分ごと、彼を嫌った。
けれど、ある日の看板の裏で、灯は知ってしまう。
誰も見ていないときの、湊の静かな横顔を。
転校から、一ヶ月ちょっと。
その笑顔が本当だったのか、誰にも分からないまま、教室の席がひとつ空いた。
たった一ヶ月。
それでも彼は、みんなの中に、残り続けた。
※ 自殺を扱う描写があります。