あらすじ
「魔力420。あなたには聖女としての力がありません」
そう告げられ、ミレア・アルノールは王都から追放された。
代わりに選ばれたのは、魔力23,000を誇る少女リリア。
誰もが、その選択を正しいと思っていた。
ミレアもまた、自分には聖女としての才能がなかったのだと受け入れ、母がかつて暮らしていた小さな村へ向かう。
そこで彼女は、消えかけた古い結界に触れた。
足りないのは魔力ではない。
流れるべき力が、滞っている。
ミレアが魔力の流れをそっと導くと、村の結界は再び輝きを取り戻した。
その頃、王都では――。
新たな聖女リリアがどれだけ魔力を注いでも、結界が安定しないという異変が起きていた。
そして翌朝。
王都を守っていた結界が、消えた。
古い記録から明らかになっていく、聖女の本当の役割。
「聖女は、最も強い力を持つ者ではない」
力の量ではなく、その力をどう使うのか。
これは、「力が弱い」と追放された少女が、本当の自分の力を知る物語。