あらすじ
五年前、街の外に広がる森に巨大な黒い鏡が現れ、世界は永遠に変わった。
夜になると、その鏡の中から「ビモール」と呼ばれる恐ろしい怪物たちが現れる。彼らがどこから来たのか、なぜ現れたのかを知る者はいない。それでも怪物たちは闇に紛れ、人間を狩り続けていた。
被害が広がる中、人々を守り、怪物たちと戦うために「ナイトガード」が結成された。
しかし、アドリアンにとってビモールは、ただ倒すべき怪物ではなかった。
ある夜、アドリアンは家族を失い、それまでの日常は一瞬にして悪夢へと変わる。
何も残されなかった彼が、自分自身にただ一つ誓ったこと。
それは――愛する人を失うとき、二度と何もできずに立ち尽くさないために、誰よりも強くなることだった。
アドリアンはナイトガードに入隊する。
そして、そこで彼の本当の旅が始まった。
ある戦いの最中、アドリアンの中で謎の力が目を覚ます。
それは、彼自身でさえ存在を知らなかった力。
普通の人間では決して持つことのできない能力を与える一方で、その力はアドリアンの感情や怒りと深く結びついていた。
力が強くなればなるほど、制御を失う危険も大きくなっていく。
やがてアドリアンは、自分が知っている世界が、はるかに巨大な世界のほんの一部にすぎないことを知る。
人間の世界の外には、数え切れないほどの王国と種族が存在していた。
それぞれが独自の力、法律、そして秘密を持っている。
人間と悪魔の中間に存在する種族――ネラシアン。
その戦士たちは、アドリアンがこれまで見たこともないような特殊な能力と戦闘技術を操る。
そして、クリスタルのような身体を持つ種族――アルリンド。
彼らの圧倒的な身体能力は足に集中しており、戦士のたった一度の踏み込みだけで石を砕き、大地に深い穴を開けることさえできる。
さらに、「魂の村」と呼ばれる場所も存在する。
そこには、魂と結びついた能力を持つ戦士たちが暮らしている。
彼らは謎めいたクリスタルを使い、自らの力をさらに強化していた。
そして世界の別の場所には、薬草に関する知識と、それにまつわる奇妙な能力で知られる種族――オランコが暮らしている。
その王国は多くの秘密に包まれており、外の世界に住む者が知ることのできる情報はほとんどない。
そして、これら数多くの王国や種族の上には、さらに古く、謎に包まれた存在がいる。
――ガーディアンズ。
彼らは、ほとんどの人間が知る力を遥かに超えた能力を持つ戦士たち。
王国の境界だけでなく、アドリアンがこれから知ることになる世界さえも越える秘密を守っている。
旅を続ける中で、アドリアンはかつての人生では想像すらできなかったほど巨大な争いへと巻き込まれていく。
強大な戦士、恐ろしい怪物、そして存在すら知らなかった種族たち。
しかし、アドリアンを追い続けるものは力だけではなかった。
黒い鏡を巡る謎。
彼の行く先々で繰り返される不可解な出来事。
そして、そのすべての背後で少しずつ姿を現し始める、一つの名前。
――エルダー。
その正体をアドリアンは何も知らない。
それでも、その謎めいた存在の道は、何度もアドリアン自身の道と交差していく。
自らの力を理解しようとし、目の前に広がる世界の謎を追い、残された仲間たちを守ろうとするアドリアン。
やがて彼は、怪物たちよりもはるかに大きなものと向き合うことになる。
なぜなら、彼が足を踏み入れた世界は、単純な善と悪の戦いではないからだ。
そこには異なる種族、対立する王国、古代から受け継がれた力、そして何世代にもわたって隠され続けてきた秘密が存在する。
そのすべての中心に立つのは――アドリアン。
愛する人たちを守るために、誰よりも強くなる。
ただ、それだけを願って旅を始めた一人の青年。
しかし彼は知らなかった。
自らの中で目覚めた力が、やがて自分の運命だけではなく――
その周囲に存在する世界そのものの運命を変える秘密へと、彼を導いていくことを。