あらすじ

天体観測所でアルバイトをするロゼは、宇宙への好奇心に溢れる若い女性。ある日、優秀だが攻撃的なカシーニ本部長が、異次元から未確認生命体が接近していることを察知する。現れたのは透明でぷにぷにした謎の生命体だった。カシーニ率いる捕獲隊は火炎放射や液体窒素で攻撃するが一切効かず、泡に包まれて退散させられる。一方、人知れず生命体と接触したロゼは、敵意のない彼を「プニ」と名付け、温かく迎え入れて心を通わせる。  プニの正体は、20億年後の未来から人類を救うためにやってきた未来人(クリシス星人)だった。彼らは「クリシス」と呼ばれる無敵の泡状バリアを持ち、食事も不要な存在へと進化していた。プニは、まもなく迫る地球と「惑星062」との衝突事故から人類を守るために飛来したのだ。ロゼはプニの真意を伝えるためカシーニのもとへ奔走するが、受付AIに阻まれる。その隙にカシーニは独断で核兵器を持ち出し、宇宙船へ攻撃を仕掛けるという愚行に及んでしまう。  核攻撃をものともしないプニたちに対し、部隊を全滅させられたカシーニは恐怖で観測所へと逃げ込む。そこにいたロゼを襲おうとしたカシーニだが、助けに入ったプニへ向けて散弾銃を乱射。跳ね返った弾がロゼに命中し、彼女は命を落としてしまう。プニは即座にロゼを取り込み、クリシスの力によって彼女を幼い新たな命として再生させる。  直後、ついに衝突惑星が地球へ大接近する。反省の色を見せない醜悪なカシーニに対し、プニは彼を守っていたクリシスを解除。カシーニが悲鳴を上げて見捨てられる一方、全世界のプニたちは協力して惑星の軌道を逸らし、地球の崩壊を食い止めた。  衝突は回避されたものの、熱風と放射能により地球の人口の半分が失われた。実はクリシス星人には「種の存続」という明確な理(ことわり)があり、戦いを好む人間や危険な存在をあらかじめ排除対象としていたのだ。汚染された大地で、快適なクリシスの中に守られた人間たちだけが、新たな安住の星を目指して旅立つ準備を始める。生まれ変わったロゼは、どこか上の空な心のまま、心地よい汚染された風を感じていた。

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エブリスタ
エブリスタ2026/09/24
  • 現在の作品未知の来訪者 存続