あらすじ
教育AIをめぐる、お仕事群像劇。
役員会で正しいことを言って、花形部署から教育事業へ左遷された企画屋・真柴湊。
待っていたのは、性能だけなら大手にも負けない学習AI「マナ」と、
そのAIに本気で敬語を使うエンジニアだった。
「うちのAI学習アシスタントです。メインヒロインなので敬語です」
性能はいい。売上はゼロ。
湊は初めての入札に挑み、きれいに負ける。
次に狙うのは、小中82校の大仕事。
ところが実証先の教室では、答えをそのまま写す子と、
「何が分からないか」を質問にできない子がいた。
学校では「ひなた先生」と呼ばれる元教員。
マナを誰より大切にするエンジニア。
提案書を読む前から敗因を見抜く、毒舌の参謀。
そして、正しいことを通せずに左遷された企画屋。
性能を上げたい。
目の前の子を守りたい。
公平な仕事にしたい。
事業を残したい。
四人の「正しさ」は、何度もぶつかる。
いいAIを作るだけでは、学校は変わらない。
答えられるのに、答えないAI。四人はそれを作ることになる。
教室と会議室を行き来しながら、
四人が教室の声を聞き取っていく、お仕事群像劇。
本作はフィクションであり、実在の企業・団体・自治体・案件、および作者の所属組織とは一切関係ありません。