あらすじ

「猫と俺と、どちらが大事だ」 「猫ですが何か?」 王宮の穀物庫で五年、猫番をしてきました。十二匹の名前と好みは全部言えます。殿下の好みは知りません。婚約は、その場で破棄されました。 「かしこまりました。では、猫を連れて辺境へ参ります」 辺境伯様の穀物倉は、鼠に麦を三割食われていました。 一日目、いちばん大きな灰色のボスを倉に放したら、その夜から鼠の音が止みました。 二日目、二匹目。 三日目、王宮の厨房に鼠が出たそうです。 四日目、殿下の寝台の上にも。 辺境伯様は、猫を膝に載せたまま仰いました。 「猫ごと、貴女を」 王宮には今朝も、鼠が出たそうです。

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小説を読もう2026/10/03
  • 現在の作品「猫と俺と、どちらが大事だ」と聞かれて猫と答えたら婚約破棄されましたので、猫を連れて辺境へ参ります ~王宮には今朝も、鼠が出たそうです~