あらすじ
192X年、満州。
日清戦争は膠着。李鴻章の洋務運動で北洋軍閥が台頭し、清は分裂。日露戦争が起きなかった世界。領土より利権を選んだ大日本帝国のもと、巨大国策企業である南満州鉄道株式会社は、事実上の〈東インド会社〉と化していた。経済支配に特化して、石炭と株券が海を渡るこの大地では、怪異さえ経済損失として計上される。
満鉄調査部・特別監査室の久世蓮は、対象の真名とカルマを手帳に書き込む『帳簿魔術』を操り、怪異を容赦なく「精算」する冷徹な監査官。
相棒は、満鉄に出向中の元廃兵、帝国陸軍特務少佐・仙石鉄心。大戦中、青島の戦場で部下と右腕を失い、いまは黄金の繊維が這う『呪装義肢』の腕を振るう。
撫順炭鉱・大山坑。拡張中の坑道の先で、八百年眠っていた女真の墳墓が口を開けた。棺から消えた双龍の翡翠。闇の底で、墓の番人が目を覚ます。
翡翠の行方を追って、二人は大連の裏社会へ踏み込む。だが久世の帳簿には、ひとつだけ載っていないものがあった——
都合のいい帳尻ほど、高くつく。
満鉄沿線の怪異を清算していく、監査官と特務少佐の近代伝奇譚。
※本作は、構想・プロット・下書きを筆者が行い、赤入れ、文章にまとめる作業や壁打ちにAIを使っています。AIがまとめた文章は、筆者が改稿したうえで投稿しています。