あらすじ
カクヨムコン12の変更を見て、「KADOKAWAは異世界ものから離れようとしているのでは?」と思った。
しかし、KADOKAWAのIRまで遡ってみると、もう少し大きな変化が見えてくる。
KADOKAWAは2026年の中期経営計画で、「なろう・異世界系」など実績のあるジャンルへの偏重、市場飽和、企画の類型化、新ジャンルへの挑戦減少などを出版事業の課題として挙げている。
一方、カクヨムコン12では「異世界冒険部門」が「冒険ファンタジー部門」へ変わり、現代ダンジョンなども対象になった。
さらに中間選考では、読者評価だけではなく「作品情報を多角的に判断」するとされている。
では、KADOKAWAは今、カクヨムからどんな作品を発掘しようとしているのか?
そこで注目したのが、カクヨム×カドコミの「漫画原作コンテスト」。
そこでは、
・追いかけたくなるキャラクター
・面白い舞台設定・物語のアイデア
・1話ごとの「ヤマ」
・次を読ませる「ヒキ」
・5話=単行本1巻相当として成立する構成
が評価ポイントとして示されている。
これをKADOKAWAのIP戦略と重ねると、カクヨムコン12は単に「次に売れるWeb小説」を探す場ではなく、
「次のIPになり得る作品」
を発掘する方向へ変化しているのではないか――。
本記事では、KADOKAWAのIR、カクヨムコン12の変更点、女性向けカテゴリー、IPのLTV、カドコミ漫画原作コンテストなどをつなげながら、カクヨムコン12で本当に求められている作品とは何なのかを考察します。
※KADOKAWAが公式に明言している内容と、そこから筆者が推測した内容を分けて記載しています。あくまで個人的な考察です。