あらすじ
三日前に階段から落ちて以来、婚約者のヴェルナー様が別人のように冷たくなった。
……はずなのですが、私の紅茶には今日も好みどおりの角砂糖が二個。悪口を言うときは、なぜか私の左肩ばかり見ています。
どうやら彼は前世の記憶を取り戻し、「悪役として破滅する前に、巻き込まれる婚約者を自由にしよう」と、全力で嫌われに来ているらしい。ただ、悪役としてあまりにも不器用なので、全部バレています。
嫌われてあげる予定はありません。かわりに毎日、採点させていただきます。
けれど彼の手帳の最後のページには、「三年後の春祭りで、私が死ぬ」と書かれていて――。