あらすじ

「ジョスリーヌ、俺は真実の愛を見つけた。婚約は破棄する」 卒業夜会の壇上で、殿下は男爵令嬢アンジェリク様の肩を抱いてそう宣言なさった。 「では殿下、交換いたしましょう」 「……交換?」 「アンジェリク様にも婚約者がいらっしゃいますでしょう。私の婚約者と、アンジェリク様の婚約者を、交換いたします。等価ですわ」 アンジェリク様が乗り換えのために放り出した婚約者は、王都に一度も顔を出さない辺境伯、ガイウス様。 三日後、辺境から届いた返事は『よかろう』の四文字だった。 それから、殿下の周りで色々なものが動き始めた。 男爵家が辺境伯家に払うはずだった違約金は、婚約者を引き取った殿下の負担に。 王妃教育はアンジェリク様に。私は辺境で、帳簿と砦を。 辺境伯は無口で、無骨で、私の帳簿を三日で全部読んで、四日目に言った。 「あちらの王子より、俺のほうが得をした」 そして王家が辺境伯に負う戦費の証文が、辺境伯夫人となる私の机に届いた。 「ジョスリーヌ! 交換を、戻してくれ!」 「戻す? 殿下、これは交換であって、貸し借りではありませんわ」 「殿下、真実の愛のお相手は、王妃教育の三日目で泣いております」

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小説を読もう2026/10/03
  • 現在の作品婚約破棄されたその場で、殿下の"真実の愛"のお相手と婚約者を交換してみた結果 ~男爵令嬢の元婚約者は、王国一の辺境伯でした~