あらすじ
富山県に暮らす、ごく普通の大学一年生・錦戸康助、十九歳。
高校三年生を卒業した春休み、東京を訪れていた康助は、雨の日に一人の美しい女性と偶然出会う。
彼女の名前は、月城玲奈。三十九歳。
二十歳という年齢差がありながらも、二人は次第に惹かれ合い、玲奈からの告白をきっかけに交際を始める。
東京と富山で遠距離恋愛を続けること一年。
互いの家族への紹介も終え、ついに二人は婚約する。
しかし康助には、ひとつだけ知らされていない秘密があった。
玲奈の本当の姿は――。
日本を代表する歌姫にして、アジア・北米・欧州でも活躍する世界的トップアーティスト「月城レイナ」。
国内ドームツアーは即完売、数々のミリオンヒットを持つ、誰もが知る存在だった。
芸能界に疎い康助だけが、その事実を知らないまま一年間も付き合い、さらには婚約までしてしまっていたのである。
世界中が知っている女性を、婚約者である僕だけが知らなかった。
十九歳の普通の大学生と、三十九歳の世界的歌姫。
雨の日の偶然から始まった、二十歳差の秘密の恋