あらすじ

「お前、今日で抜けろ」 S級目前の冒険者パーティー《紅蓮の牙》から、戦えない“雑用係”として追放された修復師レオン。 彼が毎晩やっていたのは、剣を磨くこと。 杖を手入れすること。 鎧を直すこと。 ――少なくとも、仲間たちはそう思っていた。 その日の夜。 ガルドの大剣が折れた。 レシアの杖から魔法が出なくなった。 バルトの鎧は戦闘中に壊れた。 鍛冶師が告げる。 「今日壊れたんじゃない。今日まで壊れないようにされてたんだ」 一方、追放されたレオンは、市場で銅貨五十枚の鉄屑を買う。 なんとなく直してみた。 それは――三百年前に失われた国宝級の聖剣だった。 さらに、半年間誰にも直せなかった転移門。 古代魔道具。 壊れた身体。 摩耗した技能。 失われた記録。 本人だけが知らなかった。 レオンの《修復》は、ただの修理ではない。 そして彼を「役立たず」と切り捨てた者たちは、少しずつ知ることになる。 自分たちが捨てた男が、今まで何を直していたのかを。 これは、誰にも価値を認められなかった修復師が、 壊れたものを直しながら、 もう戻る必要のない人生を手に入れていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/10/03
  • 現在の作品無能な《修復師》は追放? じゃあ今まで俺が直していた剣も魔法も加護も、全部なしで頑張ってください