あらすじ
核戦争によって破滅した地球。
滅びの淵から奇跡的に日常を取り戻しつつあった日本を襲ったのは、さらなる絶望だった。
突如現れた赤ん坊に似た巨大な怪物「呪胎」によって、九州は瞬く間に陥落する。日本国防軍は果敢な抵抗を続け、人型兵装「絡繰機兵」を開発し、血戦の末に九州の一角である大分県を奪還した。
そして、資源も戦力をも底を尽き、戦闘の継続と領土の解放が事実上不可能になった日本が選んだのは、大分県を「本州防衛の絶対要塞」とすることだった。こうして、いち都道府県であった大分県は、人々を守るための盾として生まれ変わったのである。
それから長い時が流れ、九州奪還の熱意が風化し、仮初めの平和に生ぬるく浸る日本。その最前線であり、県全域が軍事施設へと改造された大分県で、ただ一人、憂鬱な眼差しで戦場を見つめる男がいた。
彼の名は七喰零慈。人々が変わらない明日を信じるなか、彼だけが知っていた。人類が、幾度も「終末の危機」を繰り返してきたことを、この世界が犠牲の上に成り立っていることを。いずれ訪れる終わりを抱えながら、孤独な戦士は呪胎の群れへと絡繰機兵を走らせる。いつの日か、安らかに眠れる刻を信じて。
SFロボットアクション×サスペンスホラー
「 デ ス ト ル ド ・ ク ロ ッ シ ン グ 」
※ この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
※「ノベルアップ+」でも連載中です。