あらすじ
宇宙の始まりを研究する理論物理学者アレクは、インフレーション以前の宇宙について考え続けていた。しかし、そこは現在の物理学では説明できない「限界」だった。
答えを求め、アレクは誰もいない場所で思索するため北極点へ向かう。苦難の末にたどり着いた彼は、「これより北には進めない。ここが限界なのか」と考える。
夜になり、満天の星空を見上げたアレクの目に北極星が入る。
北極点にいても、空にはまだ「北」がある。
その瞬間、アレクは気づく。宇宙の始まりも、本当の限界なのではなく、ただ自分たちの理論がそこまでしか届いていないだけなのかもしれない――。