あらすじ
武器の放棄、軍の廃止、人類の愚行が積み重なり、世界は一変した。
環境悪化や害獣の増加によって、人々の生活は数多の障害に悩まされることになる。
そこで、人々は車両ではなく。個人専用の汎用ヴィークルを生み出すことで解決しようとした。
『Personal Defense Mobility Vehicle』通称「パドモヴ」と呼ばれるロボット、それに乗って出かけるようになる。
人を襲うことが常態化した野生動物、倫理観が崩壊した住人、居場所を無くした難民達、様々な脅威から身を守るには、パドモヴに武装を施すのが必要不可欠になった。
混沌の時代、守るべき法律やモラルが欠如しつつある中でも変わらない生活をしようと努力するもの達もいる。
「パドモヴ」を修理・整備する企業、その一社員として働く〈ユースケ〉は陰鬱とした日常を送っていた。
帰宅し、就寝しようとしていた矢先に突然来訪客が現れる。
〈アリス〉と名乗る少女、住む場所が無く転々と誰かの家に移り住む放浪者だった。
彼女を仕方なく受け入れ、匿ってやると……次第に〈ユースケ〉は彼女に対して、心を許し始める――
生活が変わっていく中で、それでも〈ユースケ〉は満たされないものを抱えていた。
そして、密かに行われている非合法戦闘競技[ナイト・パーティ]に没頭し始める……
本作は短編「鉄の繭」の長編版です。
設定や本文を引き継いでいますが、別作品として展開していきます。