あらすじ

世の中に溢れる不躾な言葉や配慮の欠如に傷つかないため、主人公・桐島は「次はない」というカードを静かに切り、人間関係を自ら切り捨てて生きてきた。感情を荒立てず、二度と関わらない。それが自分を守るための合理的でスマートな生き方のはずだった。
​ある雨の日、ふらりと入った古びた喫茶店で出会ったのは、ボソボソとした低音で無愛想な青年店員。「ここも切り捨てる対象だ」と冷たく決めつける桐島だったが、カウンターの隙間に落ちた大事な領収書をめぐり、思いがけない出来事が起きる。
​表面上の「愛想」というラベルだけで人を裁いていたのは、自分の方だったのではないか。
冷めた世界の底で見つけた、名もない誠意の物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/10/02
  • 現在の作品『切り捨てた世界の底で』