あらすじ
山田一郎は転生者だ。
前世では男女比がほぼ1対1の世界だったが、生まれ変わった世界はなんと男女比が1対7である。
因みに一郎に生まれ変わる前では、地味で平凡だった為学生時代では彼女どころか女友達すらおらず、ブラック企業に就職したのが運の尽き、過労死するまで異性と碌な交流すら持てずに終わってしまった。
だから、一郎は今世こそ念願だった異性にモテモテになり、ちやほやされる人生を送れるだろうと嬉しく思ったものだ。
ところがどっこい、世の中はそんなに甘くなかった。
先ず、この世界の男は性欲がとんでもなく強い。
何故なら、人口を維持するだけでも女性は平均8人以上子供を産まねばならず、となると、男性は56人は子供を作らねばならない。
必然的に性欲が弱い男性は淘汰されたと言う事だろう。
故に、見た目や能力に性格以上に、性欲が強い方がモテやすい世の中である。
そんな世界だからか、幼児の頃から前世の思春期の男なんか目じゃないほどギラギラした連中が多く、その有り余るパワーを発散するかのように争いが絶えなかったりする。
小さい頃から日常的に暴力沙汰が起こり、運動や学力マウントも激しい。
先生達は生徒達を制圧できうる様な屈強な男の人達ばかりなのに、それでも暴れ散らかす方が普通と言うほどの荒れっぷりである。
だからこそ中学まで男だけで隔離されているのだが、思春期を迎えるころからそんな傍若無人な連中に言う事を聞かせる魔法の言葉がある。
「それじゃ女の子にモテないぞ」
性欲が天元突破している連中に刺さらない訳がなく、ここで漸く表面を取り繕う事を覚え始めるのだ。
全ては、女性にモテる為!
その為になら、人に優しくする。
その為になら、体を鍛える。
その為になら、勉強に励む。
その為になら、ファッションを勤しむ。
その為になら、周りの野郎共を蹴落とす。
その為になら、人の女だろうと奪ってやる! と同級生の母親を口説きまくる。
そう、女性にモテる為なら、どんな努力も厭わない連中の集まりになるのだ。
そんな性欲の化身共をなんとか出し抜く為、前世の知識を全力で駆使しながら一郎もモテる為の戦いに身を投じていくのだった。