あらすじ
徹夜明けに過労死した会社員・高槻圭が目覚めたのは、薄暗いダンジョンの最深部だった。
「光栄に思いなさい。あなたは、この宝物庫で最も価値ある一品として選ばれたのですから」
迎えたのは、石と骨ばかりを集める誇り高いダンジョンコア・アルカ。全財産をはたいて圭を呼んだせいで、残りのポイントはあと十日分。誰も来ない宝物庫は、このままではただの穴に戻ってしまう。
経営ゲームが得意な圭が出した答えは――冒険者を撃退するのではなく、客として呼び込むこと。
外の世界の薬は、泥水みたいに濁っていた。だったら、澄んだ薬が手に入るダンジョンを作ればいい。
調合マニアの新米コア・フラスカ、臆病な新人冒険者ティム、頑固な薬師バルド。
「今度は働きすぎない。楽して、効率よく稼ぐ」
過労死した元社畜の、撃退しないダンジョン経営が始まる。