あらすじ
バレーは落とさない返すを繰り返すスポーツだ。
だがそれだけではない、一人一人の個性が開花するからこそ輝くスポーツだ。
かつて「2人で一つの王者」と呼ばれた伝説の双子を擁し、全国にその名を轟かせた福岡の古豪・県立墨ヶ丘高校。
しかし輝かしい時代は去り、いつしか周囲からは「過去の栄光、モノクロの王者」と揶揄されるようになっていた。
そんな色を失った体育館の門を叩いたのは、新世代の天才双子——如月 煉(セッター)と、如月 裂(リベロ)。
伝説の再来と期待された二人だったが、蓋を開けてみれば、入部前から「どっちのせいで中学最後の試合に負けたか」で大ゲンカを始める超絶凸凹コンビだった!
完璧主義の精密セッター・煉と、直感で動く野生児リベロ・裂。
ポジションも性格も真逆な双子が巻き起こす嵐は、周囲の天才たちに、そして「自分には才能がない」と焦る2年生・長谷部 陸の心に火をつけていく。
「あの人と違うからって自分を変えなくていい。バレーは十人十色だからこそ輝けるスポーツだ」
曲者揃いの部員14人、バレー素人の元茶道部顧問、そして最強時代を知る熱血コーチ。
バラバラの破片(フラグメント)だった彼らが、観客席に掲げられた『十人十色』の横断幕のもと、自分だけの武器を研ぎ澄ましていく。
これは、激戦区・福岡から再びオレンジコートの頂点を目指す、泥臭くて、最高にドタバタで、どこまでも熱い少年たちの青春の記録。