あらすじ
東京都内の特殊清掃会社「クリーン・ロータス」で現場責任者を務める伊藤健太郎。元警視庁鑑識課の彼は、腐敗の進んだ浴室、天井までゴミが積み上がった家、異様なほど整えられたワンルームなど、死のあとに残された現場を黙々と原状回復していく。
しかし、汚れを落とし、臭いを追い、遺品と廃棄物を分けていくほど、そこには誰かが消した痕跡や、故人が生前には伝えられなかった人生の断片が浮かび上がる。
新人アルバイトのみのり、事務・調査担当のゆき子とともに、伊藤は「清掃するからこそ見える違和感」と向き合っていく。
事件の真相が明らかになっても、仕事は終わらない。
残された部屋と、残された人まで片付けるために、伊藤は今日も死の現場へ向かう。