あらすじ

時間を巻き戻した代償は、世界から自分の存在が消えることだった。
昨日まで自分を「芳乃」と呼んでくれたアルベールも、もう彼女を知らない。
愛した人から拒絶され、すべてを失った芳乃。
けれど――世界中が彼女を忘れたはずなのに、学園の古い大樹だけが、彼女の名前を呼んだ。
「――よしの」
なぜか胸によみがえる、遠い記憶。
誰かと笑ったこと。名前を呼び合ったこと。
そして、「また、会おう」と交わした約束。
やがて芳乃は、大樹の下で長い時を越えた約束の相手と再会する。
その少女の名前もまた――「芳乃」。
すべてを失った芳乃と、長い人生を経て小さな精霊となったもう一人の芳乃。
二人は食堂で料理を作り、知らない場所を訪れ、ときにはゲームで遊びながら、新しい時間を一緒に歩き始める。
失った時間は戻らない。
それでも、これからの思い出は作っていける。
世界から忘れられた少女と、時を越えて約束を守った少女。
二人の「芳乃」が紡ぐ、少し不思議で温かな物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/09/27
  • 現在の作品たとえ時間が戻っても、もう一度私を好きになってくれますか ――大樹の約束――