あらすじ

盗むのは得意だ。 逃げるのは、もっと得意だ。 怪盗・久遠カイが狙うのは、高価な宝石――とは限らない。 二度盗まれ、二度とも戻ってきた二十八億円の希少鉱物。 億を超える時計より厳重に守られた、三万円の古い腕時計。 盗まれたはずなのに、翌日も展示されている宝石。 カイが惹かれるのは、いつだって一つ。 「なんで?」 そんなカイの前に立ちはだかるのが、盗難阻止の専門家・御影セナ。 カイが盗む。 セナが盗ませない。 本来なら、最悪の天敵。 ――なのに。 「右!」 「左です!」 三秒後。 「なんでいる!」 「あなたこそ!」 なぜか二人は、今日も同じ場所から逃げている。 恐竜から。 警察から。 正体不明の追跡者から。 そしてカイを追う刑事・榊ジンは、なぜかいつも逃げた先にいる。 高価だから、価値があるのか。 誰かが守るから、価値があるのか。 それとも――誰か一人にとって大切なら、それで十分なのか。 奇妙な「価値」を追いかける怪盗と、盗ませない女と、逃がさない刑事。 盗んで、守って、追いかけて。 最後に逃げ切るのは、誰だ。

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カクヨム
カクヨム2026/10/02
  • 現在の作品盗む天才と、盗ませない天才 ー最高のバディの華麗なる逃走劇!?ー