あらすじ
「俺さ、『ヒーロー』なんだよね」
教室で浮いていた高校生のユイトの隣にやってきたのは、人懐っこく笑うクラスメイトのリョウだった。
少しずつ距離を縮めていく二人。だが、リョウには誰にも言えない秘密があった。
それは、世界を守るため人知れず戦うヒーローだということ──。
「いつ死ぬかわかんない。だから、好きな人に隠し事したくないんだ」
傷だらけの手で笑うリョウに、ユイトは不器用に恋をした。
ヒーローの隣に立つにはあまりに無力な自分と、未来を語らないリョウ。
今日が最期になるかもしれない日々の中で、二人は静かに思いを重ね合わせていく。
世界を守る代償、すれ違う想い。
たった一人を愛したヒーローと、ただ見守ることしかできない少年の、儚くも美しい愛の物語。