あらすじ
国の実証実験で高校に編入した人型アンドロイドのカイは、心拍や瞳孔などから「嘘」を九十八・七パーセントの精度で検出する機能を持つ。
ある日、世話役の相沢ハルカから生徒会のタイムカプセルが旧校舎の倉庫から消えたという相談を受ける。鍵を持つのは会長・堂島、会計・小田切、書記・宮下の三名だけ。カイは三人に聞き込み、各自の証言に虚偽反応を検出。「共謀して隠した」と結論するが、ハルカは「人間の嘘には他者のためのものもある」と反論する。
カイは倉庫の足跡や美術室の備品、映像ログを再分析し、堂島と小田切が転校する宮下へのサプライズを準備し、宮下もその秘密を守るために「知らぬふり」の嘘をついていたと解く。
最終的に生徒会室で早めの開封式が開かれ、手紙と写真が贈られる。カイは「やさしい嘘」という新たな項目を内部に記録し、人間らしさの一歩を踏み出す。