あらすじ
壁を二回、ノックする。
それが顔も名前も知らない二人のルール。
大学進学を機に、一人暮らしを始めた女子大生のライ。慣れない生活のなか、アルバイトでつらいことがあった夜、優しい、慰めのようなノック音が響く。
「なんかあった?」
心配する声の主は、隣に住む会社員、ハジメ。顔も名前も知らないまま、ふたりは壁越しに言葉を交わすようになる。話したいときは、壁を二回ノックする。そんな小さな合図が、いつしかライの日常に欠かせないものになっていく。
けれど、二年後には引っ越す予定のライ。
ずっと隣にいられるわけじゃない。
壁一枚から始まった、ライとハジメの恋の物語。