あらすじ
*登場人物*
晟一
商店街の責任者。周囲の意見を大切にするあまり、なかなか決断できない。
沙耶
てきぱきと物事を進める商店街のスタッフ。晟一の優柔不断に容赦なく突っ込む。
巨
三十年前、ご当地怪獣「マヨゴン」を作った元仕立て屋。七十歳を過ぎても飄々としている。
*あらすじ*
開業三十周年を迎えた商店街。
同じく三十年間親しまれてきたご当地怪獣「マヨゴン」は、古びた着ぐるみのため引退を検討されていた。
ところが責任者の晟一は、残すか引退させるかをどうしても決められない。
結論を先送りしたまま迎えた記念祭。
催しは、商店街を逃げるマヨゴンを子どもたちが追いかける「怪獣をつかまえろ!」。
笑い声に包まれる追いかけっこだったが、一枚の記念メダルが道路へ転がったことで状況が一変する。
メダルを追う幼い男の子。
駆け出す怪獣。
怪獣につかまる晟一。
さらに、その晟一へ次々とつかまる商店街の人々――。
「つかまえる」と「つかまる」が、人と人をつないでいく。
三十年間逃げ続けた怪獣と、なかなか答えを出せない男の、少しおかしくて温かな一日。