あらすじ
侯爵夫人ノエラは、無愛想な夫ジークヴァルトにベタ惚れ。世間では政略結婚と言われても、朝食で顔が見られるだけで幸せだった。
ところがある夜、初めて二人きりの夕食に誘われる。見慣れない煮込みをひと口食べた途端、舌が痺れ、汗が噴き出した。
いつもは感想など聞かない夫が、じっとこちらを見つめて「どうだ……?」。
――ああ、そういうことね。私は今夜、毒殺されるようです。
噂の愛人のために妻を消したいらしい夫と、それでも夫が好きな妻。
勘違いが勘違いを呼ぶ、すれ違い夫婦の一夜の物語。
※ハッピーエンドです。