あらすじ
高校2年のみちるは、いじめの中で少しずつ感覚を失っていた。
誰の声も遠い。
何をされても、考えられない。
嵐が過ぎ去るのを待つように、ただ耐えていた。
そんな夏の日。
公園で出会ったひとりの少年が、彼女の名前を呼ぶ。
「みちる」
たったそれだけで、灰色だった世界に色が戻った。
自分が悪いのだと思わなければ耐えられなかった少女と、
そんな理屈を少しも理解できない、真っ直ぐな少年。
一度きりの出会いは、やがて二人にとって忘れられない夏になる。
名前を呼んでくれた声を、何年経っても忘れられない。
夏と再会を描く、年の差の純愛物語。