あらすじ

「できない理由ばかりを並べる君は、もう必要ない」

公爵家の建築事業を三年間支えてきた設計技師、アリシア・ヴァレンティア。

彼女が地盤を調べ、構造を計算し、現場の問題を直してきた一方で、その功績は婚約者レオナルトの名の下に残されてきた。

けれどアリシアは、それでいいと思っていた。
いずれ結婚すれば、同じ家の仕事になるのだから。

そんな彼女に突きつけられたのは、婚約破棄と「もう必要ない」という言葉だった。

美しい大広間を望む新しい婚約者。
それを実現したいレオナルト。
そして、アリシアの代わりならいくらでもいると考える公爵家。

アリシアは反論しなかった。

ただ、危険を記録し、自分の署名を設計書から外して、公爵家を去った。

やがて彼女は、小さな共同作業所から、自分の名で建物を設計し始める。

一方、アリシアを失っても順調に見えた公爵家の建築では――誰にも見えないところで、小さな数値のずれが積み重なっていた。

復讐するつもりはない。
壊れることを願ったこともない。

彼女はただ、自分の仕事に、自分の名前と責任を残しただけ。

これは、不要だと捨てられた「見えない支柱」が、自分の名で街を築くまでの物語。
そして、その支柱を自ら抜いた者たちが、自分たちの選択の重さを知るまでの物語。

※「全てを設計していたのは、不要と捨てられた令嬢でした」をベースにした作品です

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アルファポリス
アルファポリス2026/10/02
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