あらすじ
「助ける? なんで俺がお前を助けるんだ?」
陽空 陰(ひそら かげり)は、学園で『仕事ができて主張しすぎない優秀な副会長』を演じている。
だが彼には、誰にも言えない裏の顔があった。
生徒会長であり、文武両道の学園アイドル——そして幼馴染である天輝 葵(あまき あおい)。
彼女の完璧な美しさと、頬から首筋に残された小さな傷痕。
それを狙う不審者やストーカーといった『害虫』を、陰は夜の闇に紛れ、圧倒的な知性と先回り思考で冷酷に排除し続けていた。
すべては、幼い頃に二人を襲った「あの惨劇」のトラウマゆえ。
危機が訪れてから駆けつけるヒーローなんて、三流だ。
心に傷が残ってからじゃ、遅すぎるのだから。
「あいつの世界に、事件なんて起きさせない。……あいつの平和を脅かす害虫は、俺が影の中で全部潰す」
これは、歪んだトラウマから学園の光を過保護に守り抜く少年と、
その影の平和に違和感を抱き始める元生徒会長の警察官——
そして、何も知らずに笑いかける少女が織りなす、先回り過保護系ダークヒーローファンタジー。