あらすじ
城塞都市グラウヴァルの冒険者組合に、新しい組合長がやってきた。元弓使いで、参事会の書記だったエーリカ・ランゲ。真面目で、決めるのが遅くて、夜ごと二階の部屋を七歩ずつ歩き回る。
着任早々、参事会から届いたのは「亜人の組合員を登録簿から外せ」という内示だった。
頬に傷のある隊長、姿を見せない上町の貴婦人、嘘をつけない掃除番の蜥蜴人、裏口にスープをもらいに来る灰狼の子どもたち。誰も嘘をつかずに、内示は退けられる。代わりに、紙の上に一つ、寒い言葉が残る。
――酒場「錆び釘亭」の酒場番が語る、グラウヴァル・シリーズの第二話。第一話『夜啼きの涙』を読んでいなくても読めます。全12話、約3万字の完結済み。
※この作品は「Romancer」(ボイジャー)にも重複して掲載しています。縦書き版はこちら。
https://r.voyager.co.jp/epm/e1_701010_03102026015640