あらすじ
異世界へ来て四か月。
宿屋で働く朝倉ユウは、物置で古い魔導ラジオを見つける。
午前一時。流れてきた少女の声がふいに止まった。
原稿が尽きたと明かす彼女の言葉に、ユウはつまみから手を離し、最後まで耳を傾ける。
日本では深夜ラジオへの投稿が好きだった。
ユウは「夜渡り鳥」と名乗り、皿を三枚割った話を伝書札に書いて送る。
翌夜、彼女は笑いながらその札を読んでくれた。
自分の言葉が、誰かの声になって戻ってくる。
それが嬉しくて、ユウはまた一枚を書き、やがて町の人にも声をかけ始める。
A面5話+B面5話。
対になる『午前一時、魔法のラジオで。』では、声を届ける少女の同じ五晩を描きます。
どちらからでも単独で楽しめます。