あらすじ
商会で働く青年、ライアン
少しドジで、どこにでもいる普通の青年である彼は、恋人のサリアに誘われ、人気アイドルの大規模ライブを訪れる。
数万人の観客で埋め尽くされた会場。
大好きな恋人とライブを楽しむ――ただ、それだけの一日になるはずだった。
しかし、ライアンは次第に会場の異変に気づいていく。
異様なほど多い騎士たち。
密かに封鎖されていく出口。
一般客に紛れ、何かを探している捜査員たち。
そしてライアンは知る。
このライブ会場では、王都を騒がせている正体不明の殺人鬼――《レイス》を捕らえるため、騎士団による極秘作戦が行われていた。
しかも、《レイス》はすでに会場の中にいるという。
ただライブを見に来ただけだったライアンは、否応なく事件へと巻き込まれていく。
抜群の推理力で《レイス》を追う探偵シャーロット。
兄を殺した犯人への復讐を誓い、独自に《レイス》を追い続ける謎の文官シヴァ。
そして、華やかな観客たちの中には、《レイス》とは別の思惑を持つ危険な人間たちまで紛れ込んでいた。
ステージでは歓声が響き、何万人もの観客がライブに熱狂している。
その裏側では、騎士、探偵、殺人鬼たちの思惑が複雑に交錯していた。
そして気づいた時には、ライアン自身もその中心から逃れられなくなっていた。
何も知らずにライブへやって来た青年は、この巨大な《ケージ》の中で何を見るのか。
そしてライアンは、生きて恋人とともに帰ることができるのか――。