あらすじ
幼い頃から、将来は婚約者と結婚するのだと信じていた伯爵令嬢アンジェリーナ――アンナ。
ところが婚約発表を控えたある日、突然告げられたのは婚約破棄だった。
婚約者は『星逢祭』で別の女性と神の祝福を受け、結ばれたという。
「彼女との結婚に障害なのは、キミだけなんだ」
長年信じてきた未来を失ったアンナは決意する。
もう、押しつけられた恋なんてしない。
決められた結婚なんてしない。
これからは、自分の人生を自分で選ぶ。
そうして努力の末、憧れていたオルディス学園幼稚舎の教師となった。
――それから数年。
かつて自分の婚約を壊した『星逢祭』に、何故か参加することになったアンナは神に願う。
愛の縁など、いらない。
道なら自分で選ぶ。
だから神さま。
どうかわたしに空籤をください。
ところが――。
アンナの籤は無情にも動き出し、一人の男のもとへ。
その相手は、次期公爵クラウディル・フォン・ヴァルシュタイン。
しかも彼は、初対面のはずのアンナに告げる。
「私は以前から貴女を存じておりましたよ?」
そして当然のように、
「今から一年で、貴女には私を選んで頂きますので……」
待って。
私は空籤を願ったのですが?
婚約破棄をきっかけに、自分の人生を歩き始めた伯爵令嬢。
その彼女を以前から見つめていた、どうやら少々執着の強い次期公爵。
神が与えた出会いをきっかけに始まる、溺愛と執着の恋物語。
※『幼稚園戦争』と同じ世界を舞台にした物語です。
本作だけでもお読みいただけますが、『幼稚園戦争』をお読みの方には、少し先の彼らの姿もお楽しみいただけます。