あらすじ

街道の途中で、旅人や商隊に温かい食事を売る移動食堂《銀匙号》。 料理を担当するエステルと、仕入れや帳簿を担当するヴァンサンは、四年間この店を二人で切り盛りしてきた。 ある日、大手の《白梟商会》から破格の買収話が持ち込まれる。 《銀匙号》を五台へ増やし、エステルは料理責任者、ヴァンサンは運行と補給の責任者へ。 事故や修繕の負担も商会が引き受け、今よりずっと安定した暮らしが手に入る。 さらに、エステルには王都で自分の店を持つ道が、ヴァンサンには大手商会で出世する道まで用意されていた。 どちらも、一人でやっていける。 だからこそ、エステルは考える。 「じゃあ、できないから一緒にいるわけじゃないでしょ」 これは、一人では何もできない二人の話ではない。 一人でもやれる二人が、それでももう一度「二人で店をやる」ことを選び直す、街道沿いの小さなお仕事ファンタジー。

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小説を読もう2026/10/02
  • 現在の作品店主は二人です