あらすじ

王宮紋章局で働く登録官エルナは、 ある伯爵家の「継承紋章」を審査していた。 提出された家系図は整っている。 古い証書にも、それらしい印章がある。 けれど紋章の右上に描かれた銀の鹿だけが、おかしい。 その意匠を使える家系は、二百年前に途絶えていた。 エルナは登録を保留するが、 晩餐会の準備を急ぐ上司は「古い記録の細部だ」と判断し、申請を通してしまう。 三日後。 国王主催の晩餐会でエルナが見つけたのは、 その紋章が印刷された正式な席札だった。 しかも招待客は、王家との新しい交易契約を結ぶ予定だという。 エルナが頼ったのは、勘ではない。 三日前に自分で残した審査記録と、 王宮文書庫の青年ルーカスが見つけた一冊の古い台帳だった。 王宮紋章官×偽装家系×記録調査×程よいざまぁ×お仕事恋愛。 一話完結です。

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カクヨム2026/10/02
  • 現在の作品王宮晩餐会の席札に、存在しない伯爵家の紋章がありました――三日前、私が登録を却下した図案です